月曜日, 12月 01, 2008

Thanksgiving day

 去年はちょうど乗船研究で不在だったので、今年が初めての米国でのThanksgiving dayでした。嫁のブログの通りなので、あんまり書くことないですねぇ。嫁のESLの先生のところで伝統的な食事を頂けたのはよい経験でした。
 で、その後の連休で行ったミネアポリスのMall of Americaはでかかった。終わり。

 今日仕事復帰しましたがあんまりエンジンかからず。
 先月に始めた新しい測定は、試料の採取場所も次のサイトで、測定方法もこれまでP波のみだったところをS波測定に変えたものです。S波トランスデューサーだけどちょっとP波もでるので、一発で両方測れるかもしれない、ということで先月初めに実験的な測定をやってなんとなくいけそうだということで、本測定に入った最初の試料のデータが一通り揃いました。確かにP波の到着は間違いなく見えますが、S波は減衰して埋もれてしまってなかなかピッキングがムツカしい。何も経験のない僕には目視は不可能ですね。
 そこでいろいろ調べてみると、地震波の自動解析の分野で意外とP波S波ピッキングのための波形解析が発達していることが分かりました。発達していることは分かりましたが、なかなか手法をちゃんと理解するのは難しいです。
 しかし、調べてみるとどうもプリミティブにやっていることは同じようでありまして、その解析方法としてむかーし日本人によって発見された統計的手法で「赤池情報量規準」(AIC)というものが使われていることが分かりました。あぁ、日本人ってすげーなー!
 これは理解できたので、こいつを適用してみますと、なかなかいい感じのところでピックできそうです。が、ちょっと怪しいところもあり、まだ完璧ではありません。
 この発展系では、生波形を周波数分解したものに対してAICをかけて、複数の周波数帯で同じ場所にピックされるかどうかという判定をしているようですけども、この波形解析に単純なフーリエ解析じゃなくて、ちょっとこねた式を使ったりしているみたいです。この辺がよくわからない。単純なフーリエ解析でもいいんじゃないかということで、周波数分解してみようと思っているところです。
 しかし、これも加減があって、さじ加減でいかようにもなる世界ですので、なんとなくもっともらしいところを適当にピックするのにちょっと努力してもっともらしい感じを表現してみましたということになると思います。結局はデータを増やして、経験的にもっともらしいというってことで、地質も地物も変わらないじゃないか、という話ですね。もっともらしさの表現力が高いのは地物だけど。

 でもこういう情報に観察がかぶさってくると、時空間的な広がりやメカニカルな理解が合わさって、ものすごい深まって行くなぁ、と、今のところしょぼいのですが、そういう予感があります。

 論文にするのがめんどくさいです。

 ということで、久々仕事の話でした。

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