木曜日, 11月 23, 2006

禁煙

海外で生活することになったので、禁煙を思い立った。
娘が生まれても禁煙しなかったのに、である。まぁ、娘が大きくなって「パパ臭ーい」とか言い出したら、止めようと思ったかもしれないけれども、その前に海外の話が決まったということにしておいて、と。

いつだったか、なんかのイベントで、アンパンマンショーを見に行った時に、禁煙展示をぶらっと見た。その時に、今年の4月から禁煙外来が保険適用になるという話を初めて聞いた。それが頭の片隅にあったので、今回のきっかけで思い立った禁煙法は当然禁煙外来である。

禁煙というと、自分との精神的な闘いが強く前面に出て、悲壮感あふれることが容易に予想されるけれども、ぼちぼち人類のシンポというものを見てみようという好奇心も、あった。

それは、ニコチンパッチ(ニコチネル)である!これは、絆創膏みたいなものを腕とかに貼ると、皮膚からニコチンがじわじわと補給されるというものなのだ。こいつは、医者の診断書がなければ日本では処方されないのだ。しかも保険適用で去年よりも安い。

似たようなニコチン補給法として、ニコレットというガムタイプのものがあるが、実はこれはすでに数年前に試した。
日本で個人が購入できるようになって、すぐ飛びついたのだが、どうもかみ方にこつがあるらしく、全然効果ない。普通にニコチンを欲する。

それじゃ、ニコチンパッチはいかに!というわけである。
で、昨日からやってみました。これがかなり効果的!タバコを吸わなくても生きて行ける。
ただ、禁煙のつらさは、ニコチン中毒のみならず、習慣というか、タバコを吸っている状況や口への刺激など、なんとも説明しにくい、習慣という言葉が最も適していると思われる、別の中毒があって、ニコチンですべて解決というわけではないというのである。
なるほど、ニコチンに関してはなんかいい感じのような気がするが、なんとなく口寂しくなっているような気がする。これをガムで紛らわす。これもなかなか効果的。これは、続けられそうだ。

賢明な方はニコチン中毒を治すのにニコチンパッチを貼ったところで、治るものではないのではないかと疑問に思うかもしれない。このパッチが切れたら、どうせ苦しい日々が待っているに違いない、と、僕も思った。ところが、いろいろ調べてみると、タバコの吸引に比べて、ニコチンパッチのニコチン吸収は非常に遅く、パンチがないとのこと。クラクラっとするようなニコチン攻撃が快感ということがないので、大丈夫という話である。本当かどうかは、このまま僕が禁煙を続けられれば、確認できるでしょう。

未だに精神力のみで禁煙を試みている輩も多く、ウェブ上の禁煙掲示板には禁煙トライ者の苦悩と、成功者の高みからのコメントであふれている。
あー、滑稽である。文明の利器を試すべきだ。

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