月曜日, 4月 30, 2007

1ヶ月たちました

渡米してほぼ一ヶ月経ちました。
 最初の1週間半くらいは生活準備におわれ、次の一週間半くらいでぼちぼち大学に腰を据え始め、最後にパリ研修でほぼ一週間費やしたため、ほんとまだまだなんもです。

 一応こっちのsupervisorとちょっと今後について話をしたところ、
「お前のプロポーザルは、俺がこっちで一昨年出したプロポーザルと非常に似ているな。渡すから読んでみな。これは当たらなかったんだけどね。」
といって、一つプロポーザルをくれました。これはもろに沈み込みメガスラストの地震発生帯上限を決める物性を得るという内容で、僕の専門とかなりかぶってます。この内容の一部はそのまま僕が日本で勝ち取った今回のこの留学プロポーザルと同じです。日本の田舎に住んでいるとどこまでこういう内容が研究者一般に浸透しているのか分からないのですが、結構同じことを考える人はいる物だなぁと思うくらいです。プロポーザルの共著者はこっちのsupervisorと、今をときめくPenn Stateの二人です。これは非常にいい感じです。ネックはレベルが高そうでついていけないかもってところでしょうか・・・。多分ちゃんとやろうとすると二年じゃ無理だと思いますが、経験だけしておきたい分野です。

「それから、もう一つ、この大学の構造地質学の教員とプロポーザルを出しているところなんだけど、これも結構似ているよ。」
といって、もう一つプロポーザルをくれました。これは、砂岩のマイクロストラクチャーと物性を関連づけようという、プリミティブな問題を扱うもので、沈み込み帯に限らない内容です。核燃料廃棄物地下処理とか、石油リザーバー形成プロセスとかにも関連しそうな問題です。ですが比較的物質科学よりで、観察を重視している感じがします。これはファミリアなので、なんとなく安心感があります。

でもま、心の中ではすでに決まっていて、前者の難しい方に絡みたいと思ってます。

こっちのプロポーザルは下手な論文よりも長くしっかりしており、レビューも豊富なので勉強になるなぁ。こんどのプロポーザルで真似しよう。

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