金曜日, 9月 14, 2007

かぐや発進!

 昨日、晩ご飯を食べ終わってソファーでだらだらウェブブラウジングをしていると、30分後に日本で月探査衛星「かぐや」を載せたロケットが発射されるという記事を発見しました。例に漏れず急いで宇宙開発機構のページにとびました。いつもなら発射台の現在の状況をずーっと映し続けるだけで、オペレータの声が聞こえて、リフトオフ!発射しました!順調です、お疲れー!ブチっと味気ない放送になるところですが、今回は違いました。なんと職員が自前で番組を制作していました。司会も解説者もオブザーバー席のレポーターもみんなどうみても素人の職員。おそらくディレクターやオペレータ等も素人の職員。

「それでは、オブザーバー席のXXさんを呼んでみましょう。XXさーん?!」
「・・・。・・・。」(マイクが通っておらず何を言っているのか聞こえない)
(すぐに司会に切り替わって、そのことには突っ込まず何事もなかったように)
「では、リピート映像に行きましょう!」
「・・・。・・・。」(リピート映像に切り替わらず)
(ディレクター?らしき人が見きれまくって、なにやら紙を司会者に渡す)
「はい、みなさまから励ましのお便りを頂いています。ありがとうございます!どこどこのまるまるさん・・・(続く)。」

こんな感じです。でも、これまでの味気ない番組よりはるかに良かったです。司会の人が気さくな感じでとても良かったですね。
解説の人もなんか研究一筋でちょっと人との付き合いが薄いのではないか?と思わせるようなステレオタイプな感じが出ていて良かったです。

しかし、こんなことで親近感を湧かせて失敗したらどうなるのか?と、そっちの方が心配でした。子供たちの夢も露と消える。パンダの子供が目の前で爆発するようなショックです。よほど自信があったのでしょうか?(そんな現場の自信が広報の決定権者に伝わるかどうかわかりませんが。)

そんな心配もよそにロケットは無事に発射されました。予定通り順調に切り離しまで成功!きれいに締めて番組も無事終了!番組の手作り感からか、見ているこっちはハラハラどきどきでロケットよりも心配が大きかったかもしれません。
宇宙開発機構側の送信キャパもかなり大きくなったのか、以前は日本で繋げていても途切れがちでありましたが今回は海外からの接続にも関わらずブロードバンド用の高品位のビデオでも途切れることなく滑らかでした。

ロケットも放送環境も技術的に進化していて関心しました。それなのに番組の手作り感がそういう技術のすばらしさなんて関係ないよ!という感じで、そのギャップがとてつもなく良かったです。

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