木曜日, 3月 27, 2008

業績まとめの年

もうすぐ次年度ですね。
早いもので国立大学が法人化して5年目になるようです。えーっと、あってるかな?法人化は2004年4月1日だそうですので、そうですね、5年目突入ですね。

で、今業績まとめ作業が進められているところです。とりまとめの先生は本当に大変だと思います。
さて、この業績まとめですが、業績の個人評価をSS、S、A、Bだったかの4段階でやれと。
でSS、Sとしたものについては、説明書類を添付せよということでした。
ひとまず我がコースでは個人が一つ選んでもちよろうということで、僕も自分のを一つ選んでSと付けました。そのときに重視したのはまず自分の貢献度、それから次に業界内のインパクトでした。

で、ほとぼりも冷めたころ、とりまとめの先生から連絡をいただきました。
どうも研究担当理事か誰かがチェックを入れているらしいです。
曰く「説明書類の記述で、インパクトファクターが関連する雑誌のなかでも比較的高い、という表現は説得力に欠けるので、修正してほしい」ということでした。
インパクトファクターは掲載論文数に対する引用回数の割合で、雑誌の貢献度を示しています。
確かに雑誌の価値を計る上では便利な要素です。その論文の価値を保証する上でも少なからぬ説得力を持つでしょう。
しかし、個別の論文の価値は同一雑誌内でも多様であって、今回のように個別に価値を述べる場合、あまりインパクトファクターは重要ではないと思われます。ましてや個人の業績と言ったときに、その論文の著者の中で何番目かとかも重要でしょう。これまた、いろいろあって、単純に順番で貢献度が測れるわけでもありませんけども。で、僕の業績の中には共著でインパクトファクターのより高いべつの雑誌がありましたが、自分の業績という形で表現する以上、第一著者論文を意地で選びました。それはそれで十分インパクトファクターが高いですが、自分の業績リストの中で一番ではありません。
なので、関連雑誌の中でも比較的高いと書いたのですが、もう少し具体的にお願いします、ということでした。いや確かに、具体性に欠けていることは間違いないので改めるべきだと思います。しかしなぜぐだぐだ書いているかというと、続きがあるんです。

で、以下のような記述を参考にせよと。具体的な名前は伏せますが、これは一般例ではなくて実際にあった具体例のようです。
「雑誌○○はインパクファクターが○○で、当該地球科学分野では○○と○○に次ぐ高さである。Cited half-timeはNature、Scienceをも凌ぐ。」
一体、○○が当該地球科学分野で第3位ってどんだけ狭い分野なんだといいたい。
Cited half-timeがNature、Scienceを凌ぐ雑誌はたくさんあるけども、何を誇っているのか?

ま、インパクトファクター周りの評価をより具体的に書いてくれということなので、例としては正しいです。僕の書き方が曖昧過ぎるのも間違いないです。ただ参考にせよという例を読んで、もう突っ込みたくて突っ込みたくて、コネコネコネコネしました。

で、結局ISIでGEOとつくカテゴリーを選んでみたところ、インパクトファクターのある地球科学関連雑誌は230ありました。このうち何位と具体的に書き改めました。しかし、この230には僕の分野とは全く関係ない雑誌もあって、やっぱり意図的だと言えなくもないですね。僕が選ぶのも意図的そのものですし。難しいですね。

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