金曜日, 3月 27, 2009

いよいよ今日の朝、日本へ向け出発です

今、金曜日の夜12時半です。今日の8時半の飛行機で我が街を出ます。
またしても娘の寝かしつけで一緒に寝てしまったのでまだあまり眠くないです。

飛行機13時間+40分(地方空港から国際空港まで飛行機で移動)の長時間フライトです。

おとといと昨日の晩御飯は豪勢に家族で100ドル越え。ステーキを食べました。あとサーモンフィレ。なかなかおいしかったです。
日本に帰ったら何食べようかな。

火曜日, 3月 24, 2009

今日が最後の登校日

今日が登校最後の日です。

 明日は引っ越しというか、荷物の搬出。でっかいソファーとか、でっかいベッドふたつとか、ほぼすべての家具、すべての食器などなど、新しく来た日本人の方がそっくりもらってくれることになったので捨てずに済みました。
あさっては部屋の掃除して退去。しあさってに出国です。

 ま、特別することもないのですが、3/30締め切りの学長裁量経費の申請書がありまして、それを書いています。ほぼ完成してますけど、時間があるので最後の推敲などを。

 あと実験を直前までやっていて、そのサンプルがまだ実験機にくっついたままなのでそれを外します。あぶないあぶない忘れるところだった。

 論文は無事完成しましたが、共著者である受け入れ教員のチェック・ゴーサイン待ちです。ベラボーに忙しいらしく、なかなか時間がかかりそうです。理想としては帰国前に出すのが閉めた気分になっていいのですが、ま、慌てず待ちます。というのも待ちはそれだけでなくて、投稿先の問題でいろいろ動向があるのです。どうも本プロジェクトの物性関連の特集号が先日結構いい雑誌に採用が決定したらしく、そこに投稿するのも一考だということになっており、その動き待ちのところもあります。

 あとは、チョコレートもって挨拶回りして、一通り終わったらもう今日は帰ろうと思います。

金曜日, 3月 20, 2009

文化的衝撃その2

小さな文化的衝撃の気がついたことを忘れないように書いておきます。その2

・白人は寒さにめちゃくちゃ強い!
・寒くてもあっためてプールに入る。もちろん外。エネルギーの無駄。

・バイクに乗るときにヘルメットしない人が多い(ハイウェイでも)。転ぶと死ぬと思う。
・意外とスクーターもある。バイク自体少ないけど。

・段ボールは基本文具屋で購入。結構値段が高い(2-3ドル)。そのくせ薄くて弱い。日本の技術はすごい。
・ガムテームも弱め。糸入りガムテープみたいなのがあるけど、切手みたいな乾燥糊になっていて濡らして貼る。めんどくさい。

・大学では部屋の掃除を勝手にやってくれる。ホテルのような感じ。段ボールとかも廊下に出しておけばいい。

・ものを捨てるときは道路に歩道においておくと持って行ってくれるらしい。クリスマスツリーとか道ばたに投げらてる。ソファーとかもある。

木曜日, 3月 19, 2009

車を売る2

 まず最初にあった人は、欲しいと言っている人のパートナーで代理人でした。
10分ほどちょろちょろボディーやらエンジルームを見て試乗せず。
「で、いくらくらいになるの?」
「絶対に売らねばならないから安くすることになると思うけど、今日あと二人と会うつもりなので今のところは表示の金額で。」
「うん、彼女も気に入ると思うよ。今晩電話する。」
と言って別れました。車で1時間半くらいかけて来たみたいです。

 次にあったのはインド人らしき人。前の人よりきちっと見てます。試乗もしました。結構噴かしてエンジンパワーを見ているみたいでした。
「結構マイルいってるよねー。僕もスバル乗ってて好きなんだけど。」
と飴とムチ攻撃。
「で、いくらくらいになるの?」
同じ答えをすると、どうも不満な様子。
「いくらくらいだったらいいと考えてますか?」
で、来た答えが25%オフの値段。それはあり得ない。
「そいつは難しいです。」
「ま、考えてみてください。」
ということで、こいつはないな、と。

 最後の人は実はもっともメールで熱心だった人で、だからこの人を最後にしたのでした。現金も用意してあるから!みたいなメールでした。他の人は電話クレ、くらいのメールだったのでこの人の印象はメールの段階で一番よかったです。
 この人は一番よくチェックし試乗もしました。この人は温度計が気になってるみたいでした。いわくスバルはオーバーヒートしやすいということでした。今時そんな車ないと思うけど。
 この人もスバルが好きらしく、ちょうどいろいろ探していたところみたいでした。ほかにも交渉中の同型車があるらしく、いろいろ比較している点を言っていました。
 で、試乗が終わって家の前。
「これに決めた。これ買う。」
「え?最初の表示の値段でいいですか?」
「うん、それでいい。」
「あと、土曜日くらいまで使いたいので引き渡しは日曜日でいいですか?」
「うーん、日曜日は銀行開いてないから月曜がいいかな。」
「あとチェックはトラブルがあったときに対応する時間がないので、キャッシュでお願いします。」
「キャッシュ?マネーオーダーって知ってる?それでいいと思うよ。」
「よく知りませんが、そういうのあるんですか。あとですね、月曜までに心変わりされたら困るんですけど・・・。」
「うーん、そんなつもりはそうそうないけど、そういう心配はもっともだな。」
「はい」
「例えば、明日銀行行ってマネーオーダー出してもらってそれを銀行に預かってもらうとか。レンタカー代も払うから明日引き渡すとか、かなぁ。」
「デポジット置いて行ってもらうとかで来ませんか?」
「いやー、それより銀行に預かってもらう方が俺はいい。」
「じゃ、レンタカー代出してもらって明日引き渡しにしましょう」
「いくら欲しい?」
「一日60ドルで3日分で180ドル。」
「よしそれを折半して100ドルでどうだ?」
「それでいいです。」
 もし180ドルくれたらオイルチェンジしてあげようかと思っていましたが、ここで値切られたのでオイルチェンジはなしだな、と心の中で決めました。今回は本当に車を売るタイミングと引き渡したいタイミングが違っていたので試しに数日待ってもらうお願いしてみたのですが、ものすごい欲しい人に対してはいい作戦で結果的に値上げに成功したような格好になりました。

その夜、最初の人からは20%引きくらいの値段を提示されました。もう他の人に決めたと言いました。
二番目の人からも、他の人に決めたら連絡くれと言って来たので、もう他の人に決めたと言いました。

 翌日、車を掃除して洗車し、ガソリン満タンにして待ち合わせの銀行へ。
こっちの車の個人売買は非常に簡単で、所有者証(Title)の裏面が売買契約書類になっていて、そこにマイレージと値段とサインを書くだけ。銀行でマネーオーダーを受け取ります。このマネーオーダーというのは個人チェックとは違って銀行が直接出す小切手で、不渡りが起こりえないものだそうです。ですがそういう話だろうと理解しても聞き取りが100%ではないので、一緒に自分の銀行に行って、このマネーオーダーを自分口座に入るのを確認したい、ということで、次に僕の銀行に行きました。
 で、そこで無事自分の口座に入金し無事終了!めでたく最後の懸案であった車の売却が終わりました。やったー!!!
あ、そうそう引き渡しのときはナンバープレートを外すのを忘れずに!Titleの後ろの売買契約サインがしばらくの間プレートなし走行を許可するようです。ナンバープレート付けたまま売っちゃうとそのプレートでガスステーションでのガソリン泥棒をやられてこっちが犯罪者扱いされるようです。

 で、すべてが終わった後、二番目のインド人から10%引きの提示が来ました。

 個人売買おもしろいですね!

水曜日, 3月 18, 2009

車を売る

 いろいろ家具やら本やら引き取り先が順調に決まって行く中、最大の懸案は車でした。こちらでは個人売買が活発で、よく走っている車にFor saleの紙が貼ってあったりします。

 せっかく保険屋と戦って車を修理したのだから、ボディーのへこみとか許せない日本人に売ろうと思っていました。日本人ネットワークからこの3月に新たにやってくる人がいることを聞きつけ、その人にメールで聞いてみました。すると走行距離が多すぎるという理由で断りの返答が来ました。うちの車はなんとすでに138000マイルも走っていて、その理由は日本人的にはもっともです。日本なら絶対廃車だと思いますが、こっちだとまだ十分売りに出るマイル数だと思います。

 これは新たに来る日本人が他にいたとしてもそういう人には売りにくいなぁ、という話になりました。ということで、次は日本人ママさん会に情報を流しました。すると、奥さんが日本人で旦那さんが米国人という方から連絡がありました。このご家庭では車を徹底的に乗り潰す主義らしく、ちょうど一台もうぼろぼろの車があって、それを買い替えたいと思っていたところという話でした。これはかなり期待大です。こちらも日本語の通じる相手に売るのならばトラブルがあっても安心です。

 ということで、車を見てもらって気に入ってもらったのですが、なんせ将来完全に乗り潰す気満々なので、マシンショップに持って行って点検させてほしいという話になりました。こっちも気持ちよく買ってもらいたいと思い、了承しました。
 そしたら、エンジンにガスケットリーキングがあるということが判明してしまい、これが修理に3,000ドル近くかかるということが分かってしまいました。ガスケットリーキングには程度があって、すぐ修理しなければ行けない状態か、そうとうそのまま行ける場合とほんといろいろみたいなのですが、それをちゃんと調べるのはまた別の精密検査が必要みたいです。でもとにかく乗り潰す気なので、そういう不具合があると分かったからには買うことはできないという話になりこれまた、ご破算になってしまいました。

 いやいや、そんな大きなトラブルがある車と分かったからには、もう知り合いには売りにくい状態になってしまいました。ということで、もうこれはどんなに安くても確実に買い取ってもらおうということでディーラーに持って行くことにしました。まずは買ったディーラーへ行くと、担当者がいないので興味があったら電話させるようにする、ということでした。でもマイルがでかいので期待は薄いよ、という話でした。どうもマーケットが落ち込んでいて、古い車は買い取らない方向みたいです。スバルのディーラーにも行ってみなよというアドバイスをもらい、そっちに行ってみました。
「車売りたいです。」
「年式は?マイルは?」
「ワンハンドレッドフォーティーサウザ・・・」
「いらない。」
となんと、ディーラーすら引き取らない車であることが判明しました。これはやばい。

 最後の手段はネット個人売買です。こちらには定番のクレイグスリストという個人売買斡旋ページがあって、かなり活発なようです。もう知り合いには売れないし、ディーラーにも売れないならここしかない、ということで、そこにポストしてみました。どうしても売りたかったので、明らかに安い値段に設定し、さらに一言ディスカウントしますと書き加えました。
 米国の中古車相場はBluebookというホームページで調べられます。ディーラーに売る場合、個人売買の場合、ディーラーが客に最初に提示する場合の3つが調べられます。僕はディーラーに売る場合の金額のさらに500ドル引きに設定し、さらに安くすると言ったのでした。
 するとなんとポストした1時間後からすぐメールが来ました。朝には3人ほどになり、午前中のうちに翌日のアポイントメントを取り付けました。その日の夜は飲み会があったので翌日にしたのでした。そしたらその間にもどんどんメールが来て、酔っぱらって家に帰ったらさらに6人ほどになっていました。この6人には、今のアポイントメントで合意に達しなかったらすぐ連絡すると言っておいて、とにかくアポイントメントの人たちと会いました。

 長くなって来たので、また次回!

英語の話

 前回の調子こき日本語の話はこの英語の話のフリです。なんかめんどくさいことしてしまったな。ま、とりあえず以前予告していました通り、米国生活でどのように自分の中で英語と関わったのか?を書こうと思います。はっきりいってそんなに書きたいことではないのですが、そういう話はきっと多くの人の参考になると思います。ときどき破廉恥にもぶっちゃけちゃうのは性格です。

 さて、そんな日本語にすくなからず自負のあった大学教員が30代半ばにして初めて海外で生活することになりました。30代とはいえ精神的には20代のノリが落ちきれておらず、まったく責任感なんぞあったものではない。日本にいたときのイメージは、きっと海外生活すれば3ヶ月ぐらいで慣れて、2年後にはペラペラになっているに違いないという夢のような世界でした。あほでした。

 で、来た当初英語が当然さっぱり分からず。ごく初期はおーこれが本場の生活英語か!きついけど面白い!とノリノリでしたがだんだんとそうも思えなくなって来、どよーんとなって来ました。これは多分1ヶ月目かそれくらいからでしょうか。どよーんとするってのはもう自己嫌悪そのものであって、あー俺はなんてあほなんだと、あははーって言う感じです。

 言葉ができないというのは外から見ればアホだということであって、それは言葉の問題じゃなくて人格や思考や論理の問題になって来ます。おかしい!俺は日本語で言葉尻を大切にして来た男だ。このギャップは耐えられない。プライドが傷つきます。この日本語でしっかりできたのにという思いは非常に強いです。これがスポット旅行とかじゃなく生活というところもポイントです。

 しかし、ま、ちょっともがくかということで、6月からESL(English as a Second Language)のクラスに参加します。ここで同様の悲しみを共有する仲間にであいました。日本人だけじゃなく、世界各国のいい大人。ここで勇気百倍になりました。

 でエネルギーをもらって、もがくもがく。Youtubeで英会話チェック、DVD、テレビの字幕、新聞、本、雑誌とそこそこ頑張りました。ところがそれほど成果も上がらない。次第にあきらめの境地になってきます。この壁はとてつもなくでかい。数ヶ月そこそこでどうなるものではないなと。特にイデオム、感覚的なそれとかこれとか、getかhaveかとかniceかgoodとか、実際多分そんなに問題ないのですが、こっちの普通の感覚とは絶対にちょっと違う。そういうところまで追求しようとすると絶対無理だということが分かってきました。それが多分だいたい半年目くらいかな。

 このブログの記録を見てもらえば分かりますが、月の投稿数がいきなり9月くらいから減ります。初期のハイテンションと自己実現のためのもがきがブログに表れていました。その後は日本にいたときとほぼ同数のポスト数に(保険屋との戦いのとき以外)。

 そっからはもう淡々と、わからんなー、外人だからまいいだろ、しょうがないよ、という感じになりました。なんといっても雑談や笑い話が分からない。面白い話はやっぱり言い方もあって、本当に文脈や中身だけでNHKのような文章で笑わせるのはムツカしいですよね。日本語でも面白い話は中身だけじゃなくてノリじゃないですか?そういうのってかなり難しいです。その上ネイティブ複数人の会話に入ることはほぼ無理。会話は一対一が基本です。

 さらに電話はかなりムツカしい。表情や身振りという情報の重要性が分かります。歯医者や保険屋との戦いで鍛えられました。

 ということで、結論は英語の上達が問題なのではなく、できない自分に慣れることが重要だということですね。特に生活するような長期戦にはそういう諦観はある程度必要だと思います。

 また、明らかに年齢の問題があると思います。30半ばできたところで、やっぱりおじさんなので、若者のようにははしゃげないということが分かりました。とくに言葉のプライドを傷つけられ、自己嫌悪に陥ったりすればそんなノリになるわけはないでしょう。で、あきらめが入ったあとは、淡々と受け入れつつできる範囲でやる、ということで、ESLのクラスは機会があればほぼすべて出ました。ノンネイティブであれば、すべての話を理解できるし、こっちも安心してしゃべれる、ペースも遅いということでそのときだけ英語がうまくなった気がします。あといろんな国の人と話せるのもいいですね。教会の勉強会なども参加して、英語にふれるようにはしてました。
が、全然上達したきがせんな。歳だなぁと思います。

 受け入れ教員は日本人英語に慣れておりノンネイティブとの会話もずーっとこなして来ているので、もうほんとにわかりやすい英語で話してくれます。聞けると話せるというわけで、仕事上のことでは生活英語よりも全然スムーズ。マットやジョーといった学生に世話になるときも仕事上であれば問題なし。サンプルや電気系、電子顕微鏡などの技術者との会話もずいぶんましになりました。でも気持ちの問題だけで、英語が上達したとは思いません。

雑談がなぁ。いやー、英語でネイティブを抱腹絶倒させたいもんだなぁ。日本語だったらかなり自信あるんだけど。
こないだ受け入れ教員の家のお別れ会のときに、娘の日本での幼稚園の話になって
「あ、日本語が通じるってびっくりすると思うよ」
と言ったらちょっとウケました。こういうちょっとがかなり思い出に残ります。

 ということで、ま、もっと若いうちに留学すればまた話は違うでしょう。おじさんにはおじさんの留学がある。このおじさんの留学ってうちの大学であった留学生を見ると日本である程度のマスがあるのではないかと思います。PDがすごい多いです。あと会社からの派遣も結構います。

 ま、言葉の問題だけじゃないです。仕事では成果を出して、論文も書けましたのでいいでしょう。今後のテーマも一つできました。あと、旅行も多くして大陸の巨大さを実感しました。あと教会に行ったものま、文化を知るのによかったですよ。さらに外から日本を見ることで、またいろいろ感じるところもありました。ということで、はっきりって留学できてかなりよかったです。
出国は来週の金曜日なので、まだ時間があるのですが、いろいろ準備で忙しくなりそうなので、もうまとめちゃいました。

月曜日, 3月 16, 2009

日本語の文章を修正する

 このブログを読んでいる人にこんなこというとバカにされるかもしれませんが、僕は日本語にちょいと自信があります(理系にしては)。

 これには多分に性格もあって自画自賛していて、そうすると嫁からかなりバカにされるのですが、少なくともそういう嫁よりは作文能力は高い!昔、嫁が高校教師をしていたときに、学生の作文を修正して賞を狙うみたいなことをやらされました。なんともひどい文章が僕のおかげでかなりよくなりました。その他にも他大学の大学院入試用の作文や就職活動用の作文を修正したりもしました。学生の書く文章はそりゃもうひどいもんでした。

 とはいえそれは決して学生の人格がひどいということではなく、伝えようとしてる感動や問題意識は純粋で傾聴に値します。普段から話をよくするような学生であったりすると、あぁここはこういうことが言いたいんだなぁということも分かります。しかし、よく表現されていない。それをひどいと言っている。よく表現されていないというのはボキャブラリの問題でもありますが、それだけではありません。

 文章の基本は起承転結であります。これはどんな文章でも間違いありません。これを踏まえて書くと文章が格段によくなる。起承転結を心がけると論調がクリアになります。ここが起で、このネタで承って、ところがどっこいしょ転で前段をちょっと否定する、あるいは強調して発展させる、結でまとめる、と。こういう風に文章を構造的に眺めてみるのです。この起承転結ほどシンプルで伝わりやすい構造はありません。

 これらをバランスよく同じような分量で配分します。この「同じような配分で」というのも大切です。若い子のありがちなミスは、転が非常に長いことです。そこに自分のいいたいことが集中しており、そればっかり言っていてその主張の一般性を担保する客観的な視点が欠けているのです。ここはぐっと我慢して承をちょっと膨らますのです。ここで一歩引いた視点が持てるかどうか、は転へのつながりのダイナミズムを決定づけます。そして勢い余った自己主張を端的にまとめて短くするのです。これだけで文章はだいぶよくなります。

 そうやって赤線でばーっと転の中の長い文章をカットすると、学生はあぁぁ言いたいところなのに消されちゃったよー、とがっかりするのです。そこでちゃんと上記のことを説明して納得させようとします。起承転結を段落で分けて、行数がほぼ同等になるようにしていると。

 我ながらいい文章ができた、といつも思います。しかし、後から読み返してみるともだえ苦しむような恥ずかしさを覚えることも多々あります。特に大学に赴任してすぐに書いた文章などを読み返してみると、なんか世界的な研究を追求するみたいなことを本気で書いちゃってるあたり、やはり青いな、と思います。世界的な研究を追求していないわけではないけども、それをそこまで声高に言う必要はないだろ、とかですね。そういう話。思想は歳とともに変わりますね。もっと若い頃の文章はもっと悶え苦しみます。俺も若いときはバカだった。でも楽しかったな。今は今でいいけど。

ちなみにこの文章の起承転結はどうなっているでしょうか。全然起承転結になってません!

水曜日, 3月 11, 2009

おおっと!

あぶないあぶない、ちょっと忘れかけていましたが、昨日は娘の誕生日でした。4歳。すごい!(何が?)
だいぶしゃべりもスムーズになって来ました。親との会話は日本語です。

英会話はほとんどできません。ヘルプミー、アイトライディスワン、イッツマインとかいうことくらい言えるみたいです。
英単語はすごいいい発音でしゃべります。
目を指して、これ英語でなんて言うのというと、アイ!
口は?マウス!
鼻は?ノーズ!
顎は?チン!
耳は?イヤー!
首は?わからないっ!(日本語)

お腹は?タミー!え?タミーって何?って幼児語でお腹でした。すげー!

動物もある程度行けます。
猿は?マンキィー!
象は?エレファント!
熊は?ベァー!
キリンは?ジラフ!
らくだは?わからないっ!(日本語)

ライオンは?ライアン!ちゃんと英語になってます・・・。

それっ!受けてみよ!バカパパビームッ!

ムツカシイ話

 先週と今週とややエンジンがかかって、論文の本文は一通り書き終えました。あとは引用文献とかのめんどくさいのが残ってて、一通り推敲したあと、共著者の一人であるマットに英語を見てもらって、受け入れ教員に構成などでコメントもらって投稿!という運びになると思われます。話の流れはこれまでの節目でいろいろ打ち合わせし、最終的なアウトラインは図面ができた時点で結構突っ込みましたので、ま大丈夫でしょう。なんだかんだでエンジンがかかってくるとなんか意外といい論文になったなぁ、と自画自賛が入ってくるのは性格ですね。

 もう言うまでもなく帰国が近づいているわけですが、こちらの受け入れ教員やマットには4月の半ばに京都で行われる会議ですぐ再会する予定だし、9月のドイツである会議にも行こうかと思っているところで、ハロルドも行くと言ってました。

 ところで、そういう話をしていたときに、前回ハロルドが日本に行ったときの裏話がでてきました。
「お偉いさんがえらく怒ってたよ。なんでこんな成果しかでないんだよー!って」
もともといろいろ問題のあるプロジェクトですが、最大の目標は10年後くらいなのに急かし過ぎじゃないだろうか?
この春から?かな遅れて秋頃からかもしれないけど、このプロジェクトの二次計画が始まります。
お偉いさんは「次は大丈夫なんでしょうね!」
と言っていたらしいけども、こちらの受け入れ教員は
「次って言ったって次こそ技術的なプロジェクトだからなぁ。科学的成果は少ないかもしれないよ。」
という感想でした。

このプロジェクトは大きな枠組みとしての国際プロジェクトの一環で、その大きな枠組みの将来を議論決定する会議がドイツで行われる会議なのです。日本でもこのドイツの会議に向けて先日国内の意見集約のための会議が開かれたようです。米国ではネットで意見を募っているところみたいです。この米国の意見集約には今なら僕もなんか言えるみたいです。
「いやーこないだのオレゴンの会議もそうだったけど、米国のコミュニティーは大人数で民主的な儀式をおこないつつ、コラボレーティブで結果としてパワフルだよね。」(よくわからんな)というと、
「いや、わかるだろ、研究者ってのは基本的に非協力的なんだよ。それをまとめるのは結構大変だよ。」
と言っていました。
米国人でも非協力的な感じは理解できるといったところでしょうか。日本の非協力さと言ったら・・・。いずれにしてもまとめるのは大変というところでしょう。

「これまでのプロジェクトはまだ全然全力を出し切れてないからあと1期このまま続けようという意見と、この1期の成果は全然満足いかないからもうやめ!という意見があるよ。どっちに転ぶかは半々だな。」
とも言っていました。
うんうん、分かるよ分かる。米国の船は今年ようやく動き出すところだし、日本の船もまだ全部の力を出し切れてない、ヨーロッパもなんか作るとか言っているし、大きな枠組みではまだ延ばす価値はあるような気もする。じゃ、何するか?経費に見合うのか?というところがとても問題で、その上日本はその中でどこに位置するかというのもかなりムツカしい。

月曜日, 3月 02, 2009

今思い出す米国での小さな文化衝撃

ますます帰国が近づいて来ましたね。当たり前ですけど。

今日は口腔外科のほうに朝から行って、インプラントの最終チェックをして来ました。
「どうでしたか?なにか問題ありましたか?いたかったりしました?」
「いえ、ぜんぜん、何も、痛みも無しで、大丈夫です。」
「ちょっと見ますよー、うん、おっけーおっけー。なんかあったら連絡してくださいね。終わりです」
で数分で終了。
帰りにバスカードを忘れていたことが判明し、嫁に電話して迎えにきてもらう。

 さてさて、今日は、今冷静に振り返って、思い出せる範囲で米国に来たばかりの頃にびっくりしたりとまどったりした小さな文化衝撃をちまちま書いていこうと思います。

・道が広い
・芝生の管理がすごい(作り物のようにアオアオしている)
・平均的に車がでかい
・ショッピングモールがでかい
・駐車場がでかい(駐車スペースもでかい)
・とにかく土地が広い
・家が平屋で広い
・人間もでかい(サイズが。靴のサイズとかありえない)
・太っている人は漫画みたいに太っている
・やっぱ大陸は規模が違うなぁと感じる(今日の山火事とか、今日の竜巻とか、どこかで毎日なにかすごいことが起こっているような気がする)
・キャピタルがかっこいい(どうもキャピタルはどこも似たようなデザインみたい)

・レンストランで頼むと一人分が異様に多い(食べきれなかった。今はなぜか食べられる。やばいです。)
・レストランで残り物をちゃんとボックスに入れて持ち帰る(ちゃんと食べるみたい)
・食事の途中でウェイターが話しかけてくる「問題ないか?おいしいか?」「いえーす、ぐーっど!」
・外で食べるターキーはまずい
・スパゲッティは決してオーダーしてはいけない
・通常の食事はかなり栄養偏っている。チップスやポテトはおかずというか野菜扱い。
・スーパーのレジとかで、「今日はいいもの見つかった?」とか言われる
・店員はかなり積極的に声かけてくる(欲しいものをすぐ聞くようになった。最初の頃は、いやいいです、見てるだけです、と断っていた。)

・小切手を使う
・クレジット番号をデビットとして使えるチェックカードというものがある
・海外で床屋って意外にムツカしい(成功したときに写真を撮って、以後それを持ち込むとよいかも、すっかり忘れてた)
・床屋でもチップ(店長以外、判断ムツカしいかも)

・アパートにプールがある
・部屋の大きさはBedroomの数で表現する(基本リビング・キッチン・バストイレ、プラス2Bedroomみたいな感じ)
・部屋の電気はスタンドランプが基本
・夜、部屋は日本より暗い
・風呂が浅くてやっぱりさみしい

・おもちゃは安いし安っぽいものが大量(プレゼント交換で負担のないもの)
・子供の部屋は安っぽいおもちゃであふれかえる
・ケーキの色が青とか紫とかありえない色になっている

・・・。

うーん、ほとんどありきたりのネタですが、これを実感するのとテレビや本で知識を得るのとは全然違うというかですね、「あぁっ、ほんとにそうなんだ!!!」「うわぁっ、でかっ!」「すげー!でぶっ!」「げぇっ!まずっ!」「はっ、しょぼっ!」「エ?ごめん」。いや、おもしろかったですね。人間感動することは大切ですね。また気がついたら書いていこうと思います。

 あと最後にどうしても書かねばならないことは英語!についてですね。もともとそのために留学したんだけども、一体どうなったのか?どう変化したか?技術的にも心理的にもその変化と行き着いた結果は記録するに価値のあるものだと思います!このネタは最後のクライマックスに取っておきますよー。さーって、論文論文・・・。全然進んでない・・・。