水曜日, 3月 11, 2009

ムツカシイ話

 先週と今週とややエンジンがかかって、論文の本文は一通り書き終えました。あとは引用文献とかのめんどくさいのが残ってて、一通り推敲したあと、共著者の一人であるマットに英語を見てもらって、受け入れ教員に構成などでコメントもらって投稿!という運びになると思われます。話の流れはこれまでの節目でいろいろ打ち合わせし、最終的なアウトラインは図面ができた時点で結構突っ込みましたので、ま大丈夫でしょう。なんだかんだでエンジンがかかってくるとなんか意外といい論文になったなぁ、と自画自賛が入ってくるのは性格ですね。

 もう言うまでもなく帰国が近づいているわけですが、こちらの受け入れ教員やマットには4月の半ばに京都で行われる会議ですぐ再会する予定だし、9月のドイツである会議にも行こうかと思っているところで、ハロルドも行くと言ってました。

 ところで、そういう話をしていたときに、前回ハロルドが日本に行ったときの裏話がでてきました。
「お偉いさんがえらく怒ってたよ。なんでこんな成果しかでないんだよー!って」
もともといろいろ問題のあるプロジェクトですが、最大の目標は10年後くらいなのに急かし過ぎじゃないだろうか?
この春から?かな遅れて秋頃からかもしれないけど、このプロジェクトの二次計画が始まります。
お偉いさんは「次は大丈夫なんでしょうね!」
と言っていたらしいけども、こちらの受け入れ教員は
「次って言ったって次こそ技術的なプロジェクトだからなぁ。科学的成果は少ないかもしれないよ。」
という感想でした。

このプロジェクトは大きな枠組みとしての国際プロジェクトの一環で、その大きな枠組みの将来を議論決定する会議がドイツで行われる会議なのです。日本でもこのドイツの会議に向けて先日国内の意見集約のための会議が開かれたようです。米国ではネットで意見を募っているところみたいです。この米国の意見集約には今なら僕もなんか言えるみたいです。
「いやーこないだのオレゴンの会議もそうだったけど、米国のコミュニティーは大人数で民主的な儀式をおこないつつ、コラボレーティブで結果としてパワフルだよね。」(よくわからんな)というと、
「いや、わかるだろ、研究者ってのは基本的に非協力的なんだよ。それをまとめるのは結構大変だよ。」
と言っていました。
米国人でも非協力的な感じは理解できるといったところでしょうか。日本の非協力さと言ったら・・・。いずれにしてもまとめるのは大変というところでしょう。

「これまでのプロジェクトはまだ全然全力を出し切れてないからあと1期このまま続けようという意見と、この1期の成果は全然満足いかないからもうやめ!という意見があるよ。どっちに転ぶかは半々だな。」
とも言っていました。
うんうん、分かるよ分かる。米国の船は今年ようやく動き出すところだし、日本の船もまだ全部の力を出し切れてない、ヨーロッパもなんか作るとか言っているし、大きな枠組みではまだ延ばす価値はあるような気もする。じゃ、何するか?経費に見合うのか?というところがとても問題で、その上日本はその中でどこに位置するかというのもかなりムツカしい。

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