「稲盛和夫の哲学」読了しました.
良い事をやり続ければ,自分の願いは実現する,とか,良い事とは何かと言えば,人のためになる事である,とか,なんだか道徳のようななことを,心から信じていることが分かります.
京セラが,膝関節セラミックを認可なく販売した事に対して世間のバッシングを受けていたとき,忸怩たる思いをしていたそうです.仏教のお坊さんにそのことを伝えると,「それはいいことなんですよ」と言われたらしい.
なんでも前世のカルマがこれで一つ減ることになるからということらしい.
それで,すっきり救われただと.
信じるものは救われるよ.
うん,じゃ,そうしよう,
昨日の,失敗がちょっとおおげさになっちゃった運のなさは前世のカルマを一つ減らすための試練なんだな.
あんまり楽にならない.信心が足りんな.
で,ま,そういうこともありましょうって感じでした.
予告通り,次は遠藤周作の発掘原稿,新刊本です.
「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」です.
タイトルがなかったため最初の2文をタイトルにしたようだ.
手紙の書き方指南書の形式を借りて,相手を思いやるとはどういう事か,こころの豊かさとはどういう事かを,おもしろおかしいジョークを交えて書いている.やっぱりやや古くさい感じはするが,やっぱり遠藤周作はいいな,と思わせられるいい本だ.
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