月曜日, 9月 04, 2006

今日読んだ論文

さーてやって参りました,今日読んだ論文その2.
Kao, H and Chen W.P., 2000, The Chi-Chi Earthquake Sequence: Active, Out-of Sequence Thsrut Faulting in Taiwan, Science, V. 288, p. 2346-2349.

です.

これは,1999年の台湾集集地震の地震波データから,逆解法で応力分布を求めたという論文です.
応力場が南から北へ時計回りに回転している.
北部の横ずれ断層が断層を分断して止めている.
南部への余震分布の延長が見られ,今後注意する必要がある.
などが成果として挙げられます.

ま,なんというか,基礎的なデータを示しておりますので,我が研究室の結果と比較する上で有用そうです.どうも北部は横ずれ断層系らしく,メインの南北性の逆断層とはやや応力の分布が違って,特異な場所のような気もします.一昨年からのうちの研究室で使用しているデータは,北端あたりのデータなので,ちょっとこのような設定を考慮しなければならないかなぁと思い至ります.

0 件のコメント: