事故処理が進展しました。
前回までの経緯:
シカゴ0泊
車の修理
事故処理覚え書き
車修理の見積もり
ここまでやって、書類一式を事故を起こした側の保険会社に送りました。
で一月後、返事が来ました。
曰く
「貴方の送ってくれた見積もりを精査したところ以下のような金額になりました。この金額を現金で受け取るか直接ボディーショップに払うかお返事お待ちしております。」
で、その金額が送った見積もりの安い方の3/4程度になっています。見積書を見比べたところどうもパーツの値段が中古から取り外したものだったりしているようですが、それでも減った分を説明できない金額です。しかもどのこのボディーショップの金額がよくわからず、とりあえず僕が行ったボディーショップでは足が出るのは間違いない。しかも内側のダメージを含んでいないため実際の修理費はより高くなるはずであります。
ま、なんというか、一つ取りうる手は、この金額を飲む、ですね。日本人的な感覚ですとこっちは止まっていたわけですから100%非は相手にあるわけで一円たりとも払うまいと思うところですが、米国ではたとえば相手が保険に入っていない場合もあり、相手が保険を持っていないときの保険まであるような国ですので、すくなからず金を手にすることができるだけでも不幸中の幸いである、という捉え方です。しかし、それをしてしまうとこのネタが終わってしまいます。ネタを膨らますためにももう少し粘ってみよう。嫁は一円も払うもんかという態度です。
で、車を6台(それもクラッシク)持っているという薄片技師のブライアンに相談してみました。
「お前、自分の保険に修理費用をまかなってもらえないのか?」
「いや、日本では車両保険は高いので普通入らないんだよ。」
「それが、まず失敗だ。こっちの車両保険は安い(多分長年入っている場合だと思われますが)。そうすると保険屋同士の争いになるからかなり自分は楽になるんだけどな。」
ははぁん、なるほど、そういうこともあるかもしれないな。
「それから見積もりを馬鹿正直に二つ送ったことだ。そんな法律はないんだから、高い方を一つ送ればよかったんだ。それで安いやつより高いのがオファーされたら差額をポケットに入れられるだろう。」
馬鹿正直すぎることは日本人の美徳だけどこれほど分かりやすい不利益の被り方もないな。
「それから、お前が外国人であるということだ。言葉の問題や保険の知識がないことを向こうは知って、なめてかかって来ている。まず、お前がいうことは、unacceptable!だ!。これはゲームだ!向こうはお前に払うお金をできるだけ減らしたいと思っているに決まってるんだからな!」
「う、うん。でも断ってその先どうなるのかまったく想像できないよ。」
「よし、まずは自分でトライしてみろ。その後問題が解決できなかったら俺が相手と交渉してやる。」
おぉー、なんと心強い。
ということで、まんずunacceptableと言ってみようということで、相手の保険屋に電話してみました。
すると留守番電話。今回はこっちのクレーム番号やその他情報を入れて返事を待つことにしました。
これが先週末。
で週明けて今日月曜日。電話がかかって来ました。おぉー俺の発音でもちゃんと通じてた、とかすかに感動しつつ電話に対応する。
「えーっと、受け取った金額について、十分でないと思って電話しました。送った見積もりは外側だけで、内側を含んでません。多分もっと高くなると思います。
「わかりました、ちゃんと内側も見てみましょう、それで内側が壊れてなかったらその金額でいいということですね。」
「いや、それは一つの問題であって、もう一つの問題は送ってもらった安い見積もりがどこのボディーショップで受け入れるかわからないということです。僕はこの街で修理したいのでイリノイの見積もりで言われても困ります。」
「わかりました、そっちでこの金額でできるところもあると思いますので、ちょっと探してみます、ちょっと待ってくださいね。」
うーん、あくまでその金額で突っ走ろうという雰囲気だ。
で、保留中、わらにもすがる思いでブライアンの部屋へ。
タイミングのいいことに一人で作業中だ。
「ブライアン、今保険屋からで保留中なんだけど、出たら代わってくれる?」
「もちろんだ」
で相手が電話に戻って来ました。
「えーっと、なんちゃらかんちゃら」
もうブライアンに代わる気なので聞いていません。
「えーっと、僕英語が得意でないので・・・」
ブライアンはもう代われ代われと言ってきます。
「ネイティブスピーカーに代わっていいですか?」
「いやいや、ちゃんと通じてますからその必要はな・・・」
「はろー、俺はブライアンだ。なに、単に友達の理解の手助けをしたいと思ってるだけなんだけど・・・、え、オッケーオッケー。」
とすぐ保留にされました。
「忙しいところごめん。」
「いやいや、いいんだいいんだ、前も言った通り喜んで助けてやるって」
「それにしても保留長いね。」
「このくそやろー、向こうはこっちが切るのを待ってるんだよ。」
と言ったとたん繋がりました。絶対相手はこっちの話を聞いてますね。
「うんうん、うん・・・。おっけーおっけー、」
といいながらブライアンはメモをしています。
「俺の名前はブライアンだ。こっちの番号は123456で、エリアコードは123だ、ごめん言い忘れた。」
と言って電話を切りました。
「この安っぽい見積もりをしたやつに確認し直すと言って来たよ。また、電話かけ直すって言うから、話が進んだらまた伝えるから。」
「おぉおー、ありがとう。ありがとう。じゃ、僕は部屋で待ってるから、この書類置いっていい?さんきゅー!!」
「ユーベット!」
なぜかここではユアウェルカムという代わりにユーベットという、方言らしい。
さて、今後どうなるか!乞うご期待。
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