日曜日, 8月 06, 2006

カンニング

先週金曜日,無事自分の講義のテストが終了.半期があっというまに終わりました.といっても成績をまとめる作業が残ってます.

で,テストと言えば,カンニング.(と言ってはいけない)
みなさんカンニングってした事ありますか?
ばっきゃろー!!カンニングで点数とって何の意味があるんだよぉー.そんなことするわけないじゃーん.
とか,
あったりめーだろー.楽して取るっ!効率っていう言葉知ってますか?
とか,
いろいろありますでしょう.

が,

僕は若かりし学生時代,やったことありますです,はい.
若いときは単位さえ取れればいいや,っていうこともありますです.はい.
そんな姿勢だったもんだから,やむなく専門を地学にするはめになったのですが,まさか教員になるとは,ねぇ.

そんな僕がテストを作り,学生に課すわけです.
昨年は,
「みんな大人だろー.カンニングなんかしたっておもしろくないよー.正々堂々,ぶつかってきなさーい!」
といってみたところ,答案用紙に,
「前の席の某がカンニングしてました」
と報告され,がっかりしたしました.
で,今年はもういっそのこと言うのを止めて,信頼していることを姿勢で示したところ,やっぱり
「うしろのやつらはほとんどカンニングしてたよー」
「はっしー,なめられてるよー」
とかいう報告を受け,またしてもがっかりです.

「なめられたってかまわ−ん!いずれ知るだろう,その無意味さを・・・.」
「俺も昔は先生をなめていた.そんなヤツが今の学生を非難する資格はなーい!」
自分に言い聞かせているんですな.

学生を甘やかすな!一生懸命やっているまじめな学生に示しがつかない.尊敬できる先生たらん!
という見方もありましょう.

ですが,僕はもう少し,性善説で行きたいなぁ.裏切られる事は分かってます.

裏切られても信頼しようなんて言うと,なんだかかっこよく聞こえますが,別の見方をすれば,これは責任放棄でもあります.カンニングを厳しく取るということは,学生の半期分全部の単位を奪うということで,学生の人生がやや狂います.これにしっかりと向き合うかということでもあります.学生がこっちを裏切るのと同様に,僕も学生とちゃんと向き合ってないということでもあるんでしょうね.その前にカンニングさせない努力を怠っているという事でもあるかもしれません.盗ませない努力を怠れば,泥棒がはびこるように,世の中は性善説では動いていない.僕も早く大人にならねばならないということでしょうか.

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