木曜日, 10月 23, 2008

車の問題は続いていた

 今日のエントリーは長いよ。全部読んでくれたらありがとうという感じです。あとで、まとめの覚え書きも書こうと思います。

 先週の火曜日に車を修理に出しました。
ボディーショップが言うには木曜日には出来上がるということでしたので、レンタカーも3日だけ借りることにしました。
 でもやはり不安が。ボディーショップも全然保険屋とコンタクトを取れていないようでした。もちろん僕にも音沙汰なし。なので、さんざんボディーショップに確認したのでした。
「ほんとうに大丈夫なんでしょうね」
「大丈夫、ゼイシュドドゥー」
シュド?確信はないってことだなぁ・・・。

 で、木曜日、こっちからボディーショップに電話。まだだめだという。多分内部にも修理箇所が見つかってちょっと時間がかかったようでした。レンタカー一日延長。
 で、金曜日、こっちからボディーショップに電話。修理は終わったけども、引き取れないという。保険屋が金を払うまでは取りに来れないというのです。なんだってー!そんなこと聞いてないよ。ボディーショップから何回も保険屋に電話しているけどもまったく繋がらないという。代わりに僕が立て替えたらピックアップできるというけれども、そうすると僕と保険屋の直接対決になり、その金銭回収の労力が未知数なため、ボディーショップにも運命共同体になってもらうべく、こっちも金はない、ということにしました。

 うーん、このまま逃げ切られたら自分の車なのに資産を差し押さえられたような状態になる。レンタカー代も立て替えだし、このままずるずるレンタカーを延長してその立て替え分までシラバッくられたらドツボだ。これらなら修理する前の状態の方がましだった。うーん、一旦合意したように見せかけておいて、修理を実行させ、そのまま逃げて差し押さえ状態に持って行くという作戦だとすると、なんという高度なテクニック、プロの仕業だ。と、一瞬ひるみました。

 ひとまず週末の予定があったので、月曜までレンタカーを延長し、レンタカーはそこまでと決めた。で、1週間車なしで戦うということにして、それまでに解決できなかったらやむなく車の修理代も立て替えて、長期戦で挑むという戦略を立てました。

 それから、保険屋に電話しまくり。当然いつも留守電で全然繋がらなかったのだけれども、なんと何回目かの電話で保険屋に繋がった。この使えない保険屋の名前はロビー(おばさん)。多分間違えて電話取っちゃったんだと思います。

「おーロビー、やっとつながった。修理終わったんですぐお金を払ってください。今日金曜日に車をピックアップしたいです」
「分かった分かったボディーショップと話するから、まってなさい」
「レンタカー代はどうやったか返してもらえますか?」
「レシートを送ってくれたらチェックで返します。」

うーん、なんか変だ。これまでと違って会話がスムーズだ。いつもの刺々しい感じがない。

「あのー、ほんとにロビー?」
「そうよ、じゃ。」

ということで、金曜日、ボディーショップから請求書が送られたことまでを確認しました。

で、土曜日、日曜日とレンタカーで楽しく遊びに行って、月曜日。
とりあえず、状況を聞こう保険屋に電話するも、全く出ない、留守電ばかり。
ボディーショップに電話てみると、ボディーショップからももちろんまったく繋がらないらしい。二人でかけ続けよう、ということになった。
AIGに電話すると、上司に電話するんだという。

なので、保険屋の大代表に電話して、上司に繋げてもらうことにした。
これがまたひどい。
とりあえず、かけるといつも
「込み合っていますのでしばらくお待ちください」
と待たされる。5-10分待たされる。そして、ようやくオペレーターに繋がります。
「誰と話したいですか?」
「ロビーのスーパーバイザーをお願いします。」
ブチッといきなりまわされます。一言も無し。そして上司も留守電。
また大代表へ電話。
5-10分待たされて。
「今ロビーとトラブっているんです。で、上司も・・・」
と言いかけたところで、ブチッと上司にまわされます。で、留守電。
また大代表に掛けて
「ロビーの上司の名前を教えてください。」
「バーブ」
で、ブチッと切れて上司にまわされて、で、留守電。

こっちは今日レンタカーを返す作戦なので、なんとか今日中に連絡を取ろうと必死です。
また大代表へ電話。毎回5-10分。
「こっちは急いでるんです。上司もロビーともコンタクト取るのが非常に難しいので、誰でもいいから直接話せる人に繋げてください。」
というと、やっと人間と繋がった。
「ロビーとトラブってます。全然お金払ってくれなくて車を受け取れないんです。」
「分かります。でも私のできることはロビーのオフィスに行って、メモを置いてくるだけです。」
「ありがとう、それだけでも助かります。」
まともな人間と話せてやや救われましたが、状況は変わりません。

これはもうDepartment of Insuranceに訴えるしかないということで、そっちに電話します。AIGが言うには通訳が使えるという話だったのに、そんなことはありませんでした。じゃ、英語でがんばってみます、ということで、英語で会話。なんとか伝わりました。
じゃぁ、コンプライアントフォームを送れと、それをアサインして返事が返ってくるまでに1ヶ月はかかるという。
どへー、そんなに待ってられん。とにかくコンプライアントフォームをダウンロードして、これは急がず状況を見てからでも遅くない、と判断しました。

疲れて帰宅。

で、次の火曜日、一通り保険屋に電話して全部留守電。
やむなく事故を起こした相手に電話しようとします。そしたら電話番号が間違っていてました。エリアコードを検索して、そこが間違っていることを確認。電話してみると
「はろー」
と、男の声。あれ、事故起こしたのはおばさんだけど・・・。
「誰々さんですか?」
「え?何?違うよ、ロングナンバー」
ブチっと切れました。
また電話。すると留守電が出たので、切りました。
しばらくして電話がかかって来ました。
「なんださっきのやつか。」
「あのー、誰々さんって知ってますか?」
「あー、知ってるよ。僕は彼女のボーイフレンドだよ。」
「あのー、6月に事故起こしたものなんですけど、保険屋と全然繋がらないんで、困ってます。そっちからもプレッシャーかけてもらえませんか?」
「わかった、協力するよ。」

ということになりました。

しばらくするとブライアンがすごい剣幕でやってきて、
「今ボディーショップから俺に電話がかかって来た。何やってんだ。もうこの問題だけに集中して動け!今すぐDepartment of Insuranceに訴えろ!」
となぜか、怒ってます。いやいや、落ち着いて、なんでお前がそこまで怒る?こっちは長期戦と短期戦をわきまえてるから大丈夫、と言おうとするも伝わらず、好きにしろ!お前は負け犬だ!と、こっちにも突っかかって来ました。悪意はないんだろうけどなぁ、なんだかなぁ。ま、それじゃ、ということでDepartment of Insuranceにコンプライアントフォームを送りました。

それから、また電話のかけまくり。何度目かで上司のバーブという人に繋がりました!
「ロビーの上司のバーブさんですか?!」
「いや、ロビーの上司はバーバラだよ。」
あれ、おかしいな、AIGの人もボディーショップの人もバーブが上司と言っていたけども。
「えーっと、じゃ、バーバラの電話番号教えてください。」
「これこれです。でも、今ロビー廊下を歩いていたよ。つなげてやろうか?」
「いや、いつも繋がらなくて困ってるんです。話せるという確約ができるまでこの線も切りたくありません。貴方の会社の人間と直接話せるだけでかなり幸せなんです。」
「分かった、ロビーに言ってくる。待ってろ。」
うーん、まともな人がもう一人この会社にいたな。
「おっけー、今ロビーがデスクにいるから、転送するよ。」

ということで、めでたくロビーと会話が始まりました。
「早く金払ってください。車をピックアップできません。」
「あんたは私に金払えって言うのか?」
これでこそいつものロビーです。
「はぁ、どういうことでしょう。」
「金曜日に書類をプロパティーダメージデパートメントに送ってまだ3日しか経ってないでしょう。最初の見積もりよりも金額が上がってたからすぐには払えない」
そんなこと知るか!そういうことを説明してくれれば済む話じゃないか!と思いつつ、また機嫌を損ねてホールドオンされると困ります。
「えーっと、なんですかそのデパートメントは?で、どれくらい時間かかるんでしょうか?」
「知らない。」
といって、いつものホールドオンもなくホールドされました。
さーって、闘うぞー。
今回はスピーカフォンにする方法が分かりましたので、電話を置いて、音を聞きながらパソコンで仕事して待ちます。
なんと30分。
「はろー、今プロパティーダメージデパートメントとボディーショップが話しているから。」
「ありがとう、あと、レンタカー代のレシート今日ファックスしましたけど、見ました?」
「それもプロパティーダメージデパートメントの結果を見ないと分からない。」
「えーっと、あ・・・」
と行っている途中で転送されました。
「はろー」
「あれ?だれですか?」
「プロパティーダメージデパートメントのものです。」
「あー、えーっといつ頃話はつくんでしょうか?」
「多分今日の夕方には終わると思うけど。」
「じゃ、もうすぐ車を受け取れると考えていいですね。」
「はい、そう思います。」
「ありがとう、じゃ。」
「それじゃ。」
うーん、最後の人も普通の人だった。

で、ボディーショップに電話。
「話着きました?」
「いや、合意にはいたらなかったけど、今日は大きな前進だ。今週中に終わるように頑張るよ。」

ということでした。

で、昨日水曜日。状況を確認しようとまた保険屋に電話。相変わらず繋がらない。
ボディーショップに電話。なんと今朝保険屋から電話があり、合意に達したという。あとは保険屋内部の書類の決済があって、お金が払われるだろうということになりました。俺はあとは待つだけだ。お前はロビーに電話してプレッシャーかけろ、ということでした。
ほー、かなり前進。しかし、ここでどれほど時間がかかるか、も問題だ。それを聞き出すためにまたしても保険屋に電話しまくり。全部留守電。
 で何回目かの電話で、やはりバーブに繋がった!
「電話に出てくれてありがとうございます。ロビーとトラブっているものですけど、一般的な質問なので、あなたにさせてください。合意後実際に支払われるのにどれくらい時間がかかりますか?」
「えーっと、ちょっと待ってね、またクレーム番号言ってくれる、おっけーおっけー、データベースによると、君の支払いは、っと・・・、今日の夕方か明日の朝にはチェックを郵送しますよ。」
「チェックを郵送ですか!わかりました、ありがとう!」

で、しばらくするとブライアンがやってきて
「今ボディーショップから電話が来たよ。月曜までにはチェックが届くって。宛名がハッシーだから、ボディーショップにサインしに行ってくれということだよ。」
「いやー、よかったよかった。じゃ、もう立て替えて払っちゃっても大丈夫かなぁ。」
「いや、あの保険屋は信用ならんからできたら月曜まで待った方がいい。ボディーショップのやつも言ってたけど、あんな保険屋初めてだって言ってたよ。全部で42回も電話したってさ。」

ということでした。
いやいや、長かった。
しかし嫁が週末車欲しいということで、多分立て替えて明日取りに行くと思います。
ま、車本体はこれで解決、と。多分レンタカー代の立て替え分は別なので、また、こっちでだらだら戦おうと思います。とにかく車が使えるようになればだいぶ気が楽になるので、この戦いはもっと余裕を持って楽しめると思います。

大変でしたが、大きな収穫が多々ありました。なんといっても、電話で英語を数多く強制されたことですね!あと、組織と従業員の関係について日本とイメージが違うのではないか、ということに気がつきました。これはまたあとで書きましょう。

0 件のコメント: